ムゲン24

「ッ…土方…ッ;!ヤメ…;!!」

ガゥンッ!!

銃声が街に響く。
高杉のボディーガードの銃から煙が出ている。
土方の銃からは出ていない。
まさか――

そう思って顔を土方のいる方向に向けた。



「てめぇの負けだ。高杉さんよォ」


そこには警官の防弾盾に囲まれる土方の姿。

「土方さん!沖田さん…!!間に合いましたか;!?」

パトカーから飛び降りて土方の傍に駆け寄る人間。
そいつに土方はよくやったな、間に合ったぞ、と労いの言葉をかけた。

「山崎、沖田と下がってろ。」
「は、はい…!」

労いを受けた山崎、という人間が後ろに下がる。
それと同時に前に進んでくる警察の集団。

『高杉晋助――!麻薬取締法違反で逮捕する――!!』
















その後、高杉は警察に連行され、桂は警察病院に搬送。銀時も事情聴取のため、警察に行くことになった。

「それにしても急に警察呼べ、なんて何しでかしたのかと思いましたよ;」
「仕方ないだろ?緊急だったんだからよ。」

沖田が、銀時の元へ送るために用意した車に土方を乗せたとき、土方が山崎に連絡をしたのだ。
『いますぐ警察を俺の部屋があったアパートに寄越せ』と。

「よく旦那が高杉と一緒にいるってわかりましたねィ」
「何となくな。アイツの声、震えてたし。何か様子変だったから」

今、土方は山崎、沖田の2人と警察の待合所で銀時が解放されるのを待っている。

高杉は逮捕、桂は命に別状は無い。
これで銀時を奪還するための不安要素の半分は消えた。

あとは――

「クスリ依存――どうしましょうかねィ…」

そうだ。時にはまだ、クスリが残ってる。
クスリを切らせれば、銀時が苦しむ。
しかし、服用し続けるということは誰かが麻薬を銀時に与えなければならないことになる。
それは法に関わる上、少なくとも麻薬の扱いに精通していなければならない。

「どっちもキツイですね…まぁ、麻薬を手に入れることなんて出来ませんから強制的に、旦那にクスリ依存を克服してもらうしかありませんけど…」
「…そうなるな」
「テレビとかで見たことありますけど、アレ結構本人にはキツイですよ…」
「ああ…」

先のことを考えれば難問ばかりだ。正直気が滅入る。
でも、銀時は自分の傍にいる。
それだけが、支えになる。

「…やれるさ。あいつは俺が支える。あいつがいりゃ、俺もあいつを支えられるから。」

2人の冷やかす声に微かに頬が熱くなったが、取調室から銀時が出てきた瞬間、そんなことはどうでも良くなって。

気がつけば銀時に駆け寄り、思いっきり抱きしめていた。

「お、多串く…;苦しいって…;」
「……銀時」
「………うん」
「良かった。もう、離さない。」
「…うん。俺も、離れない。」



次で一応締めです…長かった…。
2006022UP


 






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