ムゲン2

土方の家はクラブからそう離れていないマンションの1室だった。
そこには生活するに困らない程度の家具が申し訳程度に並べてある。
クラブに出れば帰って寝て、起きてクラブに行く。そんな生活だったのでインテリアなどに終着はなかった。

部屋の隅にあるベッドにさっき拾った人間を寝かせる。

「氷枕…あと薬だな…どこだったか…」

頻繁に風邪などひくわけではないので薬を探すのに手間取った。
こういう時家具の量はあまり関係がないらしい。

コップに水を汲み、氷枕を作ってベッドの傍に座った。

「……」

――綺麗な顔してやがンな…

白い髪、白い肌。服は白のシャツにジーンズ。
どこまでも真っ白だった。
熱のせいで少し赤くなってはいるがそれでも白過ぎる。

「体も細いし…これでよく生きてんな…」

そっと頼りない手首に触れた。

「…?…な、んだ…?」

細い細い手首を返すと、そこには服の袖に隠れるようにして真っ青な痣のようなものが広がっていた。

どこかで打ち身にでもなったのか…。

「待てよ…こりゃあ…」

じっくり見ようとした時、その手がぴくっと動いた。

「……ココは…?」
「…気がついたか?」

頭がぼんやりしているのだろう。
細い目で天井を見つめて小さく呟いた。
土方の声に気付き、声の方を見やる。

――やっぱり、綺麗な瞳してやがんな…。

「ココ、俺んち。」

大して警戒はしていないようだ。
小さく頷いて、そっか、と呟いた。

「”俺”さんちね…」
「…そ。ちなみにお前熱あっから寝てろよ?」
「ぁーやっぱ熱あったかぁ…。ん…じゃあお言葉に甘えて…」

ソイツは思いの他軽い感じで会話にのってきた。

初めて会話したのではない位自然に。

「ほらよ。ちったぁ楽になる」

水枕をタオルに巻いて頭の下にひいてやる。

「あんがと…」

声を出すのも辛いのだろう。
短く礼を言って土方を見上げた。

「なぁ”俺”さん…」
「ぁ?」
「今何時…」
「朝の6時だが」
「…そっか…」

時間を気にしているのか?

「あと…」
「ぁ?」


「”俺”さんの名前は…?」



どんどん小説が書けなくなって来ている気がしますよ…。
描写ってめんどくせー(駄目)
話の流れが伝わればいいのさ!私は生粋の(駄)絵描きさ…。
20051027UP


 





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