※ムゲン1より少し前の頃の話。





エイエン1

「ん、ぁ…ッ、……ひっ…」

助けてくれなんて言葉はもうとっくに頭になかった。
言ったって誰も来なかったし、そんな希望も抱いていない。
今の俺にはアイツしかいない。
その相手は俺に温もりやら愛情を与えることはない。

いいんだ別に。俺は生まれてから今まで一度も誰かに愛されたことなんてない。
ああ、でも先生は俺を大事にしてくれたかな。でもそれは愛じゃない。
いいんだ別に。俺は生まれる意味なんてなかったんだ。
俺は、人形だから。

「も、…ぁっ…や、だ…ッ!!」

ちなみにここにアイツはいない。
真っ白な俺の部屋。家具も壁も床も真っ白。
アイツが言ってた。俺の色に合わせてやったんだ、と。
真っ白な部屋に、真っ白な俺。
ハタから見たらきっとここには何もないように写るんじゃないだろうか。
俺も、いないように――

「あ、ぁ゛…ッ!!」

そんでもって今の俺は、部屋の中央に全裸で寝かされて手錠で手足を拘束されて、ケツにはバイブ入れられて、
いわゆる放置プレイ、をされてる。

この部屋には監視カメラがあって、それで俺の行動は記録される。
アイツは仕事で家を空けることが多い。
その家を空ける長時間、俺はこんな風に放置されることがある。

バイブ突っ込まれる前に、注射、された。
アイツの会社で扱うクスリ。
血管を拡張して快感を高める作用があるらしい。
そんな理屈どうでもいい。
ああ、もうなんかどうでもいい。ホシイ。イキたい。

「んぁっ…、ぁああ――ッ!!」

あー…またイッちまった…。
でもバイブは止まらない。コード式のそれは、部屋のコンセントに導線を結ばせている。
アイツが帰るまで、このまま動きまくるんだ、俺の中で。
俺の腹の下には既にねっとりとした白いもんが水溜りみたいに広がっている。
何回目だっけ。
ああ。もうどうでもいい。イキたい。死にたい。

「はぁ…ッ、んぁあっ…」

俺に生きる意味があるとすれば、アイツの玩具としての人生を過ごすこと。
そう開き直ればなんて簡単。
だって、ただ喘いでいるだけでいい。考えることをしなければ、最高じゃないか。
快感に狂って、快感によがっていれば、生きられる。楽しみなんてクソくらえ。

「…っ、た、かすぎぃ…っ、も、っとぉ…っ!」

カメラに向かって喘いでみせる。
こうすりゃ後で”ご褒美”をもらえるから。
それはもっと強いクスリであったり、アイツの部下数人に犯されることであったり。
ああ、考えるだけでまた。

「…も…ッ…」

ああ。もうどうでもいい。

死にたい。



銀さん独白である意味一人えち。
えち書ける様になりたいので練習です。

20061014UP







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